仕事のコミュ二ケーション能力を高め話し下手を改善する方法

コミュニケーション能力を高める方法
回答いただく専門家は、心理行動学を得意とする、un-Limited School(アンリミテッドスクール)の代表 木下 山多氏です。

コニュニケーション能力のお悩み相談に専門家が回答

20代 会社員 女性からの質問

「今度転職するのですが、その仕事内容は打ち合わせや商談など、人と話す業務が多いです。私はこれまで黙々とパソコンに向かう仕事しかした事が無くて話下手のため、コミュニケーション力を高める方法があれば教えて欲しいです。」

こういうお悩み、結構多いんじゃないかと思います。実際にこういうご相談を受ける事も多いんですけども、実はこの中に一つ大きな勘違いが入っているんじゃないかと思います。

それは何かというと、「話下手であるという事=コミュニケーション能力が低い」という思い込みですね。ちょっと具体例で演じてみたいと思いますので、カメラマンさんちょっと協力していただいてよろしいですか?

シュミレーション1:「名刺交換させていただいてよろしいですか?はじめまして、un-Limited Schoolの木下山多と申します。よろしくお願いいたします。頂戴いたします。

ノマディズムの山本さんですね。弊社はですね、脳科学に基づく実践心理学を使いまして、皆さんの中の意識的な行動はもちろん無意識的な行動も自在に書き換える事によって、問題行動とか悪癖、悪習慣などを解消していくための企業研修とか、個人向けセミナーとか個人セッションなどをやっている会社なんです。

もしもそういう事にご興味のある方とか、ニーズのある方がいらっしゃったら、ぜひご紹介していただければ嬉しいです。よろしくお願いします!」

こんな感じで名刺交換を例えばやった人がいるとしましょう。この私が演じた人ってコミュニケーション上手な人でしょうか?それともコミュニケーション下手な人でしょうか?

正解は典型的なコミュニケーション下手な人の実例なんです。どういう事でしょうか。では違いが分かるように、もう一度名刺交換をするシュミレーション2をしてみたいと思います。

シュミレーション2:「名刺交換をお願いしても良いですか?un-Limited Schoolの木下山多と申します。よろしくお願いいたします。頂戴いたします。

ノマディズムの山本様ですね、ありがとうございます。頂戴いたします。
ノマディズムという会社名のお言葉、あまり聞き慣れない言葉かと思うのですが、御社ではどういったお仕事をされているんですか?

…ほぉ~スキルシェア事業なんですね!具体的にはどういうシェアをされるんですか?

…あぁ、専門家の方のスキルをシェアしながら悩み相談とかそういったお困りごとの解決みたいな事をやられているんですね。なるほど素晴しいですね。ちなみに山本さんはどうしてこのお仕事をやろうと思われたんですか?

…なるほど。そうですよね、やっぱりスキルシェアって今注目されていますよね。それで人の役に立てたらそれは凄い素敵ですよね。ありがとうございます。
では山本さんは将来的にどんな事を方向性として目指していかれる感じなんですか?

…なるほど、スキルシェアで国内トップを目指されるって凄いですよね!そうする事によってたしかに専門家の知識が広く多くの人に行き届いたりとか、世の中の困っている人がどんどん減ったりとか、多分そういう形になっていきそうですね。素晴しいですよね。

いや、偶然だなと思うんですけども、実は弊社もですね、皆さんのお困りごと、悩みの解消というのを専門にやっているんですよ。

どちらかというとそれはスキルとかテクニックというよりかは、メンタルサポート的な所で、心の中にあるブロックですとか、人間の心理に基づく行動、感情、そういったものが影響している問題を解消するという事を非常に得意にしています。

それをまた皆さんが簡単に出来るようにするという事をお教えしたりもしていますので、御社の事業の中でもお役立ち出来るんじゃないかと思いますので、もしも機会がありましたら、何らかの形でご一緒にお仕事が出来ればと思っておりますので今後ともよろしくお願いします。」

今のがシュミレーション2なわけなんですけども、今の人の話し方と最初に演じた時の話し方と、何が違うかわかりますか?

ちょっとその理論を説明する意味で、山本さん、私とジャンケンしてもらって良いですか?私言っておきますけどめちゃくちゃジャンケン強いんですよ!絶対、ほぼ負けない自信があります。

良いですか、いきますよ。ジャンケンポイ!ホイ!…ほら勝った~!
何で私が勝ったかわかりますか?ポイ、ホイで山本さんより後出しをしたからですね。これは、ジャンケンに勝つ時の後出しはルール違反ですけど、コミュニケーションにおいては後出しというのは絶対守るべき凄い大事な条件なんですよ。

シュミレーション1の時は、私が自分の会社の事をベラベラ喋りましたよね。でもシュミレーション2の時はどうしましたか?自分の会社の事は社名くらいは言いました。

その後何も言わずに相手様の会社の名前ですとか、具体的にどういう事をやっていらっしゃるかという事を、興味を持ってお尋ねしました。その結果その質問に答えて下さいました。

まずここで知っておいていただきたいのは、人は相手に自分の関心を持ってもらえると嬉しいという事です。しかも、いろいろ質問をいくつかさせていただいて、最終的に私は自分の会社の事業内容について説明したわけです。

これが先に言ってしまうと、相手のニーズにマッチしているかマッチしてない形で喋るという事が起きるわけです。多くがマッチしていない可能性があると思います。

でも逆に、相手の方に十分にお話しいただいた上で、それに合わせた形でこちらの事業内容を紹介する事が出来たら…もう決まり文句です。「偶然ですね!弊社では…」。まぁこんな事が出来るわけです。

これは変な話、相手の方がタクシーの運転手さんであっても、工場のパッキングの作業をしている方でも、どんな方でもこちらの職業内容を相手の方に合わせた形で説明する事が出来たら、全部その1個1個は運命の出会いみたいになるわけです。

しかもそれが「いかに弊社がやっている事が御社のお力になれそうか?」。そういう形で言うと相手の方は興味を持ってくださいますよね。

まずここで言える事は、コミュニケーションの基本の一つは自分から自分がたくさん喋るのではなく、まず相手にたくさん喋っていただく。たくさん喋っていただくためのポイントとして、相手の方に興味を持って質問をするという事です。

今の名刺の例でいうと、まず会社名です。多くの場合は社名だけ聞いてもどんな事をされているのかわからないですよね。だから自分の会社の事を言う前に、相手の会社の事を聞く。その事をシュミレーション2でやっていたのをお気づきでしょうか?

相手の方が何か言われた時「あ、~~なんですね!」。例えば「あ、スキルシェアビジネスって今注目されているんですね!」。

こういった形で、相手の方が言われた言葉を、キーワードで良いんですけど、オウム返しにして「~~なんですね」という形で返しました。これ非常に重要なスキルなんです。

例えば、もう一回ちょっと山本さんにご協力お願いします。

「今朝どこから来られました?
…吉祥寺から来られたんですね。
…吉祥寺からはどういう交通手段で来られたんですか?
…電車で来られたんですね!
…ちなみにそれは何線に乗って来られたんですか?
…中央線なんですね。
…ちなみに今朝の中央線って混んでましたか?
…めちゃくちゃ混んでたんですね!」

今実はこのカメラマンさんは、私に対して4~5回くらい、声に出してか心の中でかは別として、「はい、そうです」とおっしゃったんですよ。

例えば「吉祥寺から来られたんですね」「いいえ」ってならないですよね。だって相手が「吉祥寺から来た」と言ったから「吉祥寺からなんですね」と言ったわけです。

つまり相手が言ったキーワードを捉えておうむ返しにして、「~~なんですね」と返せば、相手は100%心の中でか声に出してか「はい、そうです」と答える事になります。

実は人間はコミュニケーションの中で、「YES」とか「はい」という言葉をたくさん自分が使うほど、相手に自分が受け入れらている、理解されているという感覚を持ちますので、それだけで心の距離が近づくという理論があるんです。

それからもうひとつ大事な事は、山本さんのお仕事内容を聞いた後に「どういう事がきっかけでこういう仕事を始められたんですか?」と聞きました。これはその方の過去について聞いたわけです。

そして後は「今後どうされていくんですか?どういう風にされたいんですか?」と聞きました。これはその方の未来について質問をしているわけです。

実は人は自分の現在、そして過去、そして未来の順番にどんどん話を引きだされていくと、それだけで相手の人は「自分の人生に興味を持ってくれている」、そういう感覚を持つんですね。

そして人は興味を持ってくれている人に興味を持つんです。まずあなたが相手の人に興味を示す事によって、相手の人もあなたに興味を示してくれるはずです。

この名刺交換の場や雑談でもそうなんですけど、多くの場合に有効なのが「現在、過去、未来の順番に質問をする」という事なんです。これを通称「渡辺真知子の法則」と言うんですね。

これわかる方とわからない方世代で分かれると思うんですけども(笑)今笑っている方いらっしゃるかもしれませんが、元々渡辺真知子さんという方が昔「迷い道」という大ヒット曲を出されました。

その最初の歌詞が「現在、過去、未来~♪」で始まるんですね。この言葉が浮かんできたらすぐ覚えられると思います。相手とコミュニケーションを取る時は、「現在、過去、未来」の順番に質問してあげると心の距離が一気に縮まります。そして何か将来一緒にやっていけそうな感じなります。

最後に1個まとめのポイントを言っておきますね。それは何かというと、コミュニケーション、対話をとっている時に、対話・会話の主導権を取っているのは質問をしている側の人ですか?それとも質問をされている側の人ですか?

答えは簡単ですね。質問をしている側がコミュニケーションの主導権を取れるわけです。つまり、自分からペラペラ喋らなくても、相手が話してくださった事、もしくは名刺などにあるように何かの情報から自分が手短に質問をする事で、相手はたくさん喋ってくださいます。

そしてそこにさっきのオウム返しなんかを入れて話を進めていくんですが、自分はあまり喋らなくても、質問を投げかけたりオウム返しをするだけで相手からどんどん情報が引き出せ、たくさんのインプットをし、相手との心の距離、安心感を得る事が出来、心の距離が縮まり安心感も得る事が出来ます。

という事は、言いかえればコミュニケーション上手というのは聞き上手、そして相槌上手、そして質問上手なんです。

「相槌取りましょう」って聞きますけども、「へぇ」とか「ふ~ん」とか「ほぉ~」とか言っているよりも、キーワードで良いので「~~なんですね。~~なんですね」と嫌味じゃない程度に挟んでみてあげてください。

これだけで皆さんのコミュニケーション能力は飛躍的に上がる事になると思いますので、名刺交換の時もそうですが、それ以外の場でもいろいろ試してみてください。

Q.最後にユーザーに向けて自己PRがあればお願いします。

皆さんは『行動心理学』という言葉を聞いた事あるでしょうか?これは人の無意識的な特性とか特徴などを理解、分析して、それに対して備えたり、ちょっとずついろんな事を変えていくという、そういう統計的な学問なんですけども、それはやはり理解する事と分析する事に留まってしまうんです。

実は弊社、合同会社un-Limited Schoolがやっているのは意識的な行動はもちろん、無意識的な行動も感情も自在に変える事が出来る『心理行動学』なんです。つまり分析するだけではなく、それをどうすれば変えられるかという事を実際にやっていく、そんな会社でございます。

研修やセミナー、個人セッションなどもやっておりますのでご興味のある方は是非ご連絡ください。ありがとうございました。