補助金の申請書類で競合分析するときの注意点について

企画書
回答いただく専門家は、補助金&助成金申請を得意とした中小企業診断士であり、坂本経営事務所の代表 坂本 庸芳氏です。

補助金の申請書類で競合分析するときの注意点について専門家が回答

40代 経営者 男性からの質問
「製造業の会社を経営しており、今後ものづくり補助金を申請するつもりです。申請書類で競合分析が必要と耳にしたのですが、補助金や助成金の書類を作成する時に注意すべきポイントがあれば教えてください。」

おっしゃる通りです。この設備投資関連の補助金というのは結局求める側からすると「設備投資を使ってこういう事をする。それによって競合他社にこういった差別化を図ります」。これを求めているんです。何故かというと、底辺でそういった事が活性化していけば必ず国力のアップに繋がるからです。

それではまず、代表的なものづくり補助金や革新的事業展開設備投資支援事業において何故競合分析が求められるか。これについてお答えいたします。それは皆様の会社の事業テーマの優秀性を図るために「競合他社と比較してどんなポジションにあるの?」という事を審査員からすると聞きたいわけです。

まず初めに、やってはいけない競合分析の仕方についてお答えいたします。それは、特に製造業なんかで多いんですけども、自社と競合先3社を横に並べて、縦軸に単純に品質・原価・納期。こういったものを大まかに○・△・×といった具合に比べる事をしてしまうという事です。それなりの答えは出るんでしょうけれども、当然審査員からすると「○・×・△に決めた根拠は何?」と当然問われます。

そして私が競合分析で特に注意している事は、そもそも皆様がやろうとしている事業テーマの良し悪しというか成否。これのポイントについて競合分析をすればいいのかなと思います。極端な事を言えばそれで勝つに越した事は無いんですけれども、「○○会社に比べると、ウチはココが勝っているけれどもココが劣っている。だからウチはこの領域で戦うんだよ」という棲み分け。これでもう十分かなと思います。やはりこれは大事な事ですね。

それと覚えておいて頂ければと思うのが、経営辞典なんかでも「KFS」というアルファベット3文字がございます。こちらはKey Factor for Successと申しまして、事業の成功要因という事になります。これって補助金申請に限らず、経営者として自分が行っている事業の成功するポイントは何なんだろう?ここは押さえておく必要があろうかなという風に思います。そしてそれが競合他社と比べてどんな所で優れてどんな所で劣っているか?これを察知する。こういった事は経営者にとって必ず必要な事かなと思います。

最後に私事にはなりますが、前職は半導体のメーカーの経営企画を任されていました。まぁ経営企画ってちょっと上手く説明できないんですけれども、晩年はとにかく半導体が大不況だったんです。もう1ドル75円という超円高の中で事業のやりようが無かった時でした。

そうなってくるとやっぱり背に腹は代えられません。リストラクチャリングの一環として事業の身売り。こういった事の中で私は事業計画を作って交渉に臨んでいたわけです。そうなってくると、やっぱり「ウチの会社、この事業って良い物なんですよ」という事をライバル会社と比較してきちんと説明しないとご納得いただけなかったという背景がございました。

そういった事で鍛えられたせいか、こういった競合分析。説得力のある競合分析や補助金の申請。いわゆる事業計画作りを私は得意としています。

Q.最後にユーザーに向けて自己PRがあればお願いします。

「ものづくり補助金」、「革新的事業展開設備投資支援事業」といった設備投資の補助金に強い中小企業診断士の坂本でございます。お気軽にご相談ください!