ものづくり補助金を申請する際のポイントについて専門家が回答
「情報通信業の会社を経営しており、今後ものづくり補助金を申請するつもりです。補助金自体初めての申請なのですが、申請する際のポイントがあれば教えてもらえますか?」
ものづくり補助金、本当にメジャーな補助金になりました。私は大きく分けてポイントが3あると思います。
まず1つ目です。公募要領、いわゆる要求事項をしっかりと理解して記述してください。要求事項というのは公募要領に「○○について書きなさい」という風に指定されています。ただ問題なのが、わかるようでわかりづらい。結局どういう風に書いていったらいいのか?これが凄くわかりづらいんです。
そこで皆様に朗報です。これって意外と専門家のサイトをあたってみると、わかりづらい要求事項を上手く見出しごとに整理してくれている所があります。私のサイトでもそのような紹介をさせていただいております。これがあるとだいぶ楽なんですよ。いろいろと考える事無く、「この見出しごとに書き始めていこう」という、そういった具合でよろしいかなという風に思います。とにかく要求事項を外さない事です。
2つ目。革新的な取り組みである事をきちんと明快にPRする事です。
革新的。これって「このテーマで事業を展開していけば儲かりますよ」という事をPRするという事です。易しいようで難しいですよね。流れ的にいえば皆様がやろうとしている事の市場規模、市場の伸び。まぁお客さんでも良いのですが、これがそれなりにある事。
そしてその中で競争相手と優位に戦っていける事。この辺りをきちんと表現すればよろしいかなと思います。
ただやっぱり、そうはいっても皆さん「ネタが無いんだよ」と言う方が結構おられます。たしかに革新的なネタ…じゃあ私の事務所で本当にそれがあるか?というとやっぱりちょっと考え込んじゃいますね。
でも良い事を教えます。「知的資産経営報告書」でクリック。これでこの報告書をインターネットからあたってみてください。結構経営や事業面でいろんな方向から改善されている事例が載っています。これを参考にしない手は無いです。結局そういったものの組み合わせで革新的なテーマが生まれてきます。ぜひ参考にしてみてください。
3つ目。ものづくり補助金って要求事項に従って書いて何点という評価をされるわけなんです。でもそれだけじゃないんです。実は「更に○○をしてくれた方には加点しますよ」という制度があるんです。これが大体5種類くらいあるんですが、そのうちの代表的なもの2件について説明させていただきます。
まず1つ目。こちらは先端設備等導入計画の認定を得る事。これが1つ目です。この先端設備等導入計画。これはものづくり補助金の加点だけのメリットじゃないんです。それよりももっと大きいのが、通常の場合補助率が2分の1の所を、3分の2まで引き上げてくれるんです。これってありがたいですよね。更にこの先端設備等導入計画って難しくも何ともないんです。書類とすればA4サイズ2~3枚のボリュームです。ぜひトライしてみてください。
2つ目は加点の中でもとにかくインパクトが大きい物でございます。昇給1%以上、あるいは給与支給総額の増加が1%以上。これを実施される、あるいはこれから実施しますという企業様に対して加点をするものでございます。
ただ、悩みどころなんですよ。これは決して補助金のために「じゃあ昇給を2%にしようか」とかそういう風に考えるものではなくて、やっぱり企業の置かれている立場でご判断なさってください。
ここで覚えておいていただきたい事は、今の昇給とか給与支給総額。この加点と同等のものが給与支給総額1%以上の教育訓練費の支出があれば同等のものとみなされます。こちらの方も押さえておいていただければと思います。
まずは先端設備等導入計画、明日からでも着手しましょう!
Q.最後にユーザーに向けて自己PRがあればお願いします。
「ものづくり補助金」、「革新的事業展開設備投資支援事業」といった設備投資の補助金に強い中小企業診断士の坂本でございます。お気軽にご相談ください!

職種 | 中小企業診断士 |
---|---|
社名 | 坂本経営事務所 |
役職 | 代表 |
名前 | 坂本 庸芳 |
サイト | https://sakamotokeieijimusyo.com/ |